2024.05. 30

“役割”を担う

「おじいちゃん、おばあちゃん」と聞いて、どんな姿を想像されますか? 日がな、縁側で日向ぼっこして……現実的に、そのような生活をされている高齢者の方は少なく、むしろ「そんな生活は暇や」と言われてしまいます。

あぷりでは、ご利用者様に「役割」を担っていただくことを推奨しています。

これまではさまざまなイベントを開催し、笑顔になっていただこうという考えでした。もちろん、その考えは実行しているものの、笑顔になるのが「その時の一瞬だけ」ということに気づきました。

当社にある有志団体の接遇部で「ご利用者様にとって居心地のいい空間とは?」という議論になった際、一日中、ぼーっとされていたり、テレビやネットを流しているだけで果たして良いのだろうか? という話になりました。

元々、仕事をされていたり、家事をされている方々が高齢者施設に入所することで、全ての家事を施設のスタッフが行う生活になってしまいます。ご利用者様は手持ち無沙汰になり、変化もなく、無味乾燥な日々を送ることになってしまいます。

そこで、施設内におけるスタッフの仕事を手伝っていただき、毎日を充実できないかと考え、賛同していただけるご利用者様にお願いすることにしました。施設の制度上、資格が必要になることもありますので、ご利用者様に資格を取りに行っていただいた……というケースも。

中には、当社と契約をして賃金も発生している方もいらっしゃいます。勤怠システムを使って“ご出勤”されています。

しかし、この働き方にも限度があるので、地域の企業様から高齢者の方でもできそうな仕事を探し、現在、その仕事を担っていただいております。

「高齢者施設に入所して、仕事をする」――少し違和感があるかもしれませんが、何某かの「役割を担う」ことで、その方が元々お持ちになっている「責任感」や「やる気」を再び目覚めていただき、「誰かの役に立っている」という自己存在意義を感じていただいて、ひいては生き甲斐にもつなげていこうと考えております。

当社の経営理念は『高齢者の未来に、とびっきりの笑顔と感動を添える。』

この理念実現のために、日々取り組んでおります。

らしく、
オモロく報

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