2024.07. 09

喜びも悲しみも。

サポーターになろう!

 

当社では、セレッソ大阪とのパートナー契約締結を機に、2022年よりサントリーウエルネス株式会社が行っている『Beサポーターズ!』(以下『Beサポ!』)に参加しています。

『Beサポ!』とは、「いくつになってもワクワクしたい、すべての人へ」というスローガンの元、「日頃は支えられる場面の多い方がサポーター=“支える人”になることでココロもカラダも動かしてワクワクする、参加型のプロジェクト」(『Beサポ!』サイトより)です。

サッカーの応援を通じて、介護施設を利用される高齢者の方々、そこで働くスタッフみんなが笑顔に、日々を充実させていこう――そんな趣旨に賛同し、取り組んでいます。

 

真剣な眼差し。誰一人帰らなかった。

 

2022年10月。当社が応援するセレッソ大阪が出場するルヴァンカップ決勝戦がテレビ中継されるということで、初めての応援会を実施しました。

当初スタッフは(サッカーをあまり知らないご利用者様が90分間、果たしてテレビの前にいられるだろうか……盛り上がるだろうか……)という不安しかありませんでした。

しかし、皆さん、真剣な眼差しで画面に釘付け。誰一人途中で帰る方はいませんでした。

「サッカーをあまり知らない」「興味がない」というのは、私たちスタッフ側の憶測であり、ご利用者様はそれまであまり見たことのないサッカーに感動、興奮、魅了されたのです。

「みんなで応援して楽しかった」

「(セレッソに)勝ってほしかったね」

「オモロかったわぁ」

そんな声が聞こえてきました。細かいことはごちゃごちゃ言わない。勝った・負けた・オモロかった・残念や……応援スタイルなど問わず、みんなが何かを感じてくれるだけでいいんです。

なによりも、「誰一人、途中で席を立たず、真剣にじっと見ていてくれた」という事実が残りました。詳しくはこちらを御覧ください。

 

サッカーが日常に。

 

2023年シーズンからはDAZNを通じて、施設内で本格的な応援会を行うこととなりました。注力施設は「あぷり八尾太田」。

スタッフからセレッソ担当、略して「セレ担」を任命し、セレ担中心に応援会を実施してきました。

セレ担が楽しそうに応援するから、ご利用者様もつられて応援をする。このサイクルができ、当初は応援会の案内をしていましたが、2023年シーズンが終わる頃には、スタッフが促さなくとも自然に時間になるとテレビの前に集まって、ピンクのユニフォームやグッズを手にして応援をする光景が「当たり前」となっていきます。

「今日は応援の日やね」

「何時からするの?」

「勝つといいね」

そんな会話がご利用者様の日常に現れてきました。

また、スタッフもセレ担一人に任せることなく、セレ担がお休みのときでも他のスタッフが応援会を先導する姿もあります。

これは「サッカーの応援がご利用者様の生活に何某かの影響を与えている」から、ご利用者様の楽しみになっていったため、定期的にしっかりと開催していこうというマインドになったからだと思います。八尾太田での応援会は、毎週のアクセントになりました

 

広がる「Beサポ!」の輪

 

2024年シーズンからは、太田の道を挟んだ向かいにある「小規模多機能ホームあぷり」でもスタートしました。

小規模はその名の通り、小規模なのでご利用者様だけではなくスタッフにも「セレッソ」が波及しており、プライベートでもヨドコウ桜スタジアムへ訪れたり、サッカーに興味を持たれるスタッフが増えています。

「Beサポ!」は、太田・小規模のスタッフに、創意工夫と試行錯誤の機会を与えてくれました。とかく日々日々の業務に流されていると、創意工夫と試行錯誤の意識は生まれてきません。

「創意工夫と試行錯誤」は、ご利用者様に対して、「どうしたらご利用者様のためになるだろうか?」「どうしたらご利用者様に喜んでいただけるだろうか?」を常に考えているからこそ生まれる行動です。

この「Beサポ!」によって、多くのスタッフの方々が「創意工夫と試行錯誤」をしてくださったことは、真剣にご利用者様に向き合った証とも言えます。

若い時は毎日に刺激があり、気も張って若々しくできたはず。しかし人は年齢を重ねれば重ねるほど、感動や興奮、熱中から縁遠くなってしまいます。

「Beサポ!」を通して、セレッソを応援することがここまでなかったら、日々の生活の中で、あまり感動することも興奮することもないかもしれません。

スポーツなので、勝敗によって気分が左右されます。その「心の揺らぎ」を感じられることこそが、「Beサポ!」の真髄なのかもしれません。

喜びも悲しみもあってこそ、滋味深く、芳醇な人生を送れるはずですから。

らしく、
オモロく報

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